ポートメッセ名古屋で開催された「第1回IT・情シスDXPO’25」で、「システム開発における見える化」について講演をしました。
このイベントの講師リストを見ると知っている方も多かったです。

「システム開発の見える化」という、一見すると地味な内容だったので集客を心配していました。
ただ、蓋を開けてみると席はほぼ満席になっていました。

この反響を見て、多くの方が意外とこのテーマに関心を持っていることに驚きました。
実は、この「見える化」は、自分が独立してからずっと取り組み続けているテーマです。

中でも、システム開発やプロジェクト推進における「見える化」は、特に私が注力している分野でもあります。
具体的には、「レビュー技法」「システム提案」「図解手法」「見積もり手法」なども「見える化」が重要ワードです。

人はそれぞれ合意形成をする際に、当然ながら自分の価値観というフィルターを通して物事を見てしまいます。
この価値観フィルターは、同じ事実であっても全く別のもののように見せてしまう力があります。

これが、なかなか合意形成に至らない大きな理由の一つだと考えています。
「見える化」をしたからといって、それが直ちに問題解決につながるわけではありません。

しかし、「見える化」をしないと解決しないと言えるかもしれません。問題解決の十分条件ではなく必要条件です。
その価値観フィルターの影響を極力薄くする…それが「見える化」の本質的な役割だと私は考えています。

講演での小さなハプニングもありました。
タイムキーパーの方が「残り30分」のタイミングで「残り15分」と間違えてカンペを出したので「時間ない!」と結構焦りました。
他にもポインターとマイクの操作にもやや苦戦しました

ただ、自分としては十分満足のいく形でお話しできたと思います。
今回のテキストは一から再構成したものだったので、うまくまとまるか不安でしたが、自分的には上手く伝えられたと自画自賛です。