新入社員研修「システム開発と運用」研修の3日目でした。
3日目はDFD、ERDなどから外部設計としての「画面・帳票レイアウト設計」が主なテーマです。

この研修では「要求分析」「要件定義」「業務フロー」「DFD」「ERD」「画面・帳票レイアウト設計」「システムテスト」などの各演習を、同じ事例で行うので、そのつながりがとても重要です。
SEの仕事として、システム開発の一連の流れやステップを体感してもらうことが目的だからです。

そして、今年度の新入社員は例年にも増して相当優秀だと感じています。
打てば響く新入社員のみなさんとワクワク、ドキドキの日を過ごさせて頂いています。

優秀すぎて、各フェーズでの演習指示に「小さな甘さ」があると、それが「進捗の綻び」になって表面化します。
例年は「小さな甘さ」があっても、それが表面化することなく演習が進んでいたことに改めて気づきました。

今年の受講生はテキストや演習題材を読み込み、理解を深めようとしてくれるので「小さな甘さ」「小さな矛盾」に気付いてくれるのだと思います。
これは、とてもありがたく、「ああ、そういう視点があるのか!」と目から鱗で気付かせてくれます。

ある意味、今年の新入社員が戸惑のは、自分のコンテンツにどこかに曖昧さがあるというリトマス試験紙になってくれています。
とてもありがたいし、コンテンツの明確すべきところ(改善ポイント)を把握できています。

以前は「新入社員なので手取り足取り教える」というのがスタンスでした。
しかし、今は前提となる知識、矛盾のない与件、演習の目的などを的確に渡せば、かなり自分たちで試行錯誤してくれます。

発想の柔軟性や、考えぬく粘り強さ、課題に向かう真摯な気持ち、相手を想う気持ち…に関しては、年齢は関係ないですね。
むしろ、それを忘れてしまっている大人(自分も含めて)は多い気がして、少々反省しています。

本当に疑いなく楽しい新入社員研修で、ありがたい限りです。
あと、もう一日、この研修を心から楽しもうと思います。