あいち機構でのマネージャー相談でした。
人生相談から、instagram の地図検索、BingPlacesforBusiness、そしてITリテラシーの問い掛けまで多種多様な話がありました。

特に「ITリテラシー(ITを使う能力)」の問い掛けに関しては深く考えるテーマでした。
「情報の格差」が言われるようになり、それは「検索の能力の格差」とも言えると思います。

それを行う「ITリテラシー」は「情報リテラシー」と「パソコンリテラシー」に分類できると考えています。
「情報を使う能力」と「パソコンを使う能力」は、一致する部分もありますが、本質は違います。

そして自分的には「パソコンリテラシー」はあまり重視はしていません。
しかし、情報をどう探して、使うかの「情報リテラシー」は、今後どんどん重要性が増してくると考えます。

また、「ITリテラシー」に関しての考え方の世代間ギャップが大きくなっています。
ITに関する変化が早すぎて、世代間で感じるマナー(特にスマホ関連)のギャップがトラブルになる場面に遭遇します。

実際にあった話です(一部脚色あり)。

若いベンチャー起業希望者が、実績十分の重鎮コンサル(ちょっと年齢高め)から、起業に関する話を聴いていたそうです。
そして、その話が終わった際にコンサルの書いたホワイトボードの記述を、断りもなくスマホで写真を撮り「ありがとうございます」とお礼を述べました。

ただ、重鎮コンサルは、「いきなり、失礼です」と叱ったそうです。
若いベンチャー起業希望者は、「お話がとても勉強になり、後で写真を撮ればよいと、話に集中していました」と答えたとのことです。

一言、断ればよいとも言えますが、若いベンチャー起業希望者にとっては、後で写真を撮る事は当たり前すぎて「断って撮る」という発想すらなかったようです。
一方の重鎮コンサルは、「メモも取らず、最後に写真で撮って済ますのはいけない」って考え方です。

これは、世代間のギャップが悪い方向に出てしまった例だと思います。

ITは、「技術」だけではなく「活用場面」やそれに伴う「マナー」もすごい勢いで変化しています。
それに追いついて「思考」と「感情」ともにバランス良く対応できる人は少ないと感じます。

それぞれの世代同士で言えば、当たり前に話かもしれませんが、一方で世代が交差すると、全くの非常識同士の話にもなってしまいます。
ITと接する背景やITへの価値観が異なるのだから当たり前の話です。

大切な事は、どちらかがどちらかの価値観を相手に押し付けないことだと思います。
ITはリアルよりコミュニケーションが取りにくい分、相手の価値観を理解する姿勢が必要です。

価値観の合わないもの同士が、自分の都合での力一杯の殴り合いをしていたら、世の中は悲しい世界になってしまいます。
価値観の違うものが世には存在することをまずは認めて、相手の違う価値観を「刺激」「新しい気付き」にしたいですね。

ついつい「でかいおにぎり」を2個も買ってしまい腹一杯です。