午前、午後と専門家派遣を2件して、そのまま中産連養成過程の情報化講師でした。
二日連続で、専門家派遣で似たような助言をしたので、メモ書きしておきます。

それは、提案ストーリの構築時における「費用対効果」の考え方です。
経営者は「費用対効果」の関心が高くて当たり前です。
そして「費用対効果」といえば、通常は「売上アップ」か「コストダウン」を、経営者はイメージされます。

しかし「売り上げアップ」「コストダウン」だけにフォーカスすると根拠の薄い(論理が飛躍した)提案になってしまう場合があリます。
自分は「費用対効果」がBSC(バランススコアカード)で考えることが多いです。

BSCでは「財務の視点」「顧客の視点」「内部ブロセスの視点」「人材・組織の視点」という4つの視点がつながることで企業をよりよくしていきます。
ただ、「費用対効果」というというとどうしても「財務の視点」の「売上アップ」「コストダウン」に目がいってしまいます。

しかし「売上アップ」は「顧客の視点」から実現でき、「コストダウン」は「内部ブロセスの視点」で実現されることが多いです。
さらに「顧客の視点」「内部ブロセスの視点」を強化するために、人としての「人材・組織の視点」が絡んできます。

「費用対効果」の数字を出す際には「顧客の視点」「内部ブロセスの視点」で、効果的な取り組みをつなげならが列挙してみます。
そして列挙されたものが、どんなKPIで表現されるかを検討すると、そこに「数値」が絡んできます。

つまり、いきなり「費用対効果」で「売上」「コスト」を考えるのではなく、そこに至る取り組みと効果を列挙し、そのKPIの変化を積み上げた数字が最も説得力が出ますね。

最近は「ネット集客」「DX推進」の支援が圧倒的に多いですが、地味に「時間管理」「提案ストーリ」「人材育成」「アイデア発想」が増えてきます。
直接的なITではないですが、経営の本質的課題ですので、楽しんで支援をさせてもらっています。

中産連養成過程の情報化講師の2日目です。
初回が衝撃の40分遅れでのフィニッシュでしたので、時間配分を見直しての2回戦です。

相変わらず超たくさんの講義中の「質問」が出ており、とっても嬉しいです。
この「質問」はみな的を得ており、みんなにも知ってほしいことなので全て大切にしたいです。

ただ、夢中で答えていると、すぐに時間ってたっていきますね。
40分遅れが1時間10分遅れに拡大しました(焦るぅ)。

残るは終日の土曜日、夜間の火曜日、木曜日です。
「質問時間」と「演習時間」は死守するとして、もう一回時間配分を見直そうと思います。