午前・午後と長久手市商工会で専門家相談を行い、その後はビジネスカウンセリングでした。
相談業務の中で気づいたコミュニケーションの小さな気付きがありました。

よく言われる共感の「さしすせそ」です。相談を受けていると、もっと伝えたい、もっと聞いてほしいと思う人がいます。
そういう方の特徴は、こちらの話を気持ちよく引き出してくれるところにあります。

話が弾む人には共通点があって、それが「共感の姿勢」です。
これはコミュニケーションテクニックとして、共感の「さしすせそ」と言われるものです。

共感の「さしすせそ」とは次の言葉の頭文字をとったものです。
「さすが」「知らなかった」「すごい」「センスいい」「そうそう」の頭文字の「さしすせそ」です。

これはN氏がよく使っているテクニックですし、私自身も無意識のうちによく使っていることに気づきます。
相談者が聴き上手ばかりだったので、ついついしゃべりすぎてしまったことを反省しています。

その中でも「すごい」と素直に驚いて「知ったかぶり」もしないヒトには、必要以上に話しすぎてしまいます。
カウンセラーの端くれとしては失格かもしれませんが、人間の自然な反応なのだと諦めています。

素直に驚き、知らないことは知らないと認める人の前では、こちらも構えることなく本音で話せるものです。
相手の素直な反応が、さらに深い会話を引き出す好循環を生み出します。

この「さしすせそ」のアプローチは、相談を受ける場合も、相談に乗る側も両方に共通して効果的だと感じています。
相談者として話を聞いてもらうときも、相談に乗る側として話を聞くときも、この姿勢が信頼関係を築く鍵だと感じます。