工大「インターネットのビジネス活用」の第4講でテーマは「ネット集客トレンド」でした。
学生たちは特にウェブやネット集客関連に就職希望をする人も多いようで熱心に聴いてくれました。

主なテーマとしてはSEO対策やリスティング広告の話が基本です。
変化の激しい分野なので話しにくい話しにくいですが、検索意図を汲んだコンテンツを作成する…は変わらないと思っています。

そのため、マーケティング視点から「検索キーワード選定」それに合わせた「コンテンツ作成」が中心となります。
それをチラシや展示会、対面営業とどう繋げていくのかということも大きなテーマになってきます。

いわゆるテクニックだけでは何ともならなくなっているのがSEO対策です。
テクニックは大学の講義としてはあまり意味がないと思い、これまでもSEO対策は必要最低限しか話しませんでした。

しかし、Googleの「私たちはWebサイトを見ているわけではない、Webサイトを見ている人を見ている」という言葉で考えが変わりました。
Webサイトに施すテクニックでSEOが決まるのではなく、ユーザーが満足するWebサイトかどうかでSEOが決まるということです。

Webサイトに施すテクニックは「手段」であって、ユーザーが満足するWebサイトかどうかが「目的」になります。
逆に言えば、ユーザーが満足するWebサイトを追求した結果、いくつかのSEOに効果のあるテクニックみたいなものが出てきた…だと思います。

もう一つのSEOに関するトレンドとしては、キーワードだけが検索ではなくなっているということです。
例えばGPS、画像検索、AI検索という形で、いろいろな検索のパターンが出てきています。

それぞれのトレンドを抑えたことも大事な視点だと考えています。
実際にAppleIntelligenceでの検索動作などでは、学生にとっては「それは普通にやっている」という感じだと思います。

また、AI検索に関しても、すでに当たり前になってきていると感じます。
その対策として現在模索中であることを踏まえて「わかりやすい構造」「マルチモーダル対応」などは重要性が増す可能性があると伝えました。

この講義の目的は「ITトレンドに興味を持ち、それを自分で考え、人に伝えることができる」です。
今年の学生は例年以上に反応がよいので、自分の考えるITトレンドを伝えていきたいです。