名古屋市新事業支援センターでのマネージャー業務でした。いつも以上に深い「人生相談っぽい相談」が多い日でした。
この「人生相談っぽい相談」は、事業者の方が立ち止まったり、次に進めないときに必要となる相談のことです。

このような相談をしてもらえるのは、信頼してもらえている証だと思って嬉しく感じています。
ただ、最近はブログに書いていることもあってか、新規の方でも「人生相談っぽい相談」をされる方が増えています。

相談にみえた方がおっしゃっていました。「経営者はなかなか相談をする場がない」と。
確かに、関係性が高い家族にも友人にも、ましてや社員にも相談はしにくいものです。

その意味で、このような窓口相談の存在意義もあるのかもしれません。
「人生相談っぽい相談」には三つのパターンがあることが見えてきました。

一つ目は「迷いを整理して欲しい」です。これは頭の中で懸念事項が絡み合って、自分では整理がつかない状態です。
話を聞かせていただきながら、一緒に論点を整理することで、進むべき方向性が見えてくることが多いです。

二つ目は「別視点の意見が欲しい」です。自分なりに考えはあるものの、その判断が適切かどうか自信が持てない状況です。
第三者の目線から見た意見や、異なる業界での事例などを共有し新たな気づきを得られることがあります。

三つ目は「ただ話を聴いて欲しい」です。解決策を求めてではなく、思いを吐き出したいという相談です。
経営者は安心して本音を話せる場が少ないことも多く、話すことで気持ちが整理され、自然と次の行動が見えてくることがあります。

夜は施策研究会の打ち合せがTAG経営で行われました。いつもながらの美味しい食事も頂きました。
例によって、酒を飲み過ぎて、ついついブラックな愚痴をこぼしてしまいました。

よく知らない人から「任せるのでコラボしましょう」「お金はないけど講演をお願いします」「お客さんをまわしてください」といった話が続いて、少しウンザリしていました。
自分も吐き出せてよかったです。

これは、まさに三つ目のパターン「ただ話を聴いて欲しい」でした。
相談を受けることが多い自分も、時には話を聞いてもらう必要があるのだと改めて実感しました。