午前は長久手市商工会で専門相談、午後はそのまま長久手市商工会で「Googleビジネスプロフィール」セミナーを担当しました。
今年は特に、このテーマのセミナー依頼が増えています。

これまで、お店を探すといえば「ぐるなび」や「食べログ」、「ホットペッパービューティー」といったポータルサイトが中心でした。
しかし最近では、Google検索やGoogleMapsに表示されるGoogleビジネスプロフィールの情報を頼りにお店を選ぶ人が増えています。

なぜこのような変化が起きているのでしょうか…、Googleビジネスプロフィールが使われる理由を考えてみました。

一つ目は「検索の流れの中で自然にお店が見つけられること」です。
「どのポータルサイトで探そうか」という意思決定を挟むことなく、Google検索という普段の検索行動の延長線上で、自然にお店の情報にたどり着けます。

さらに、スマホで検索した場合、一般の検索結果よりも地図(GoogleMaps)の検索結果が先に表示されます。
距離がすぐに分かるため、「今から行けるかどうか」の判断がしやすくなっています。

二つ目が、「マイクロモーメントへの対応」です。距離が判断の大きな要素となっている人は、そのまま購買行動に移る確率が高いです。

これは「マイクロモーメント」という考え方と関係しています。
マイクロモーメントとは、「何かをしたい」と思ったときに、反射的にスマートフォンで検索したり、行動したりする瞬間のことです。

大きく4つのタイプがあります。
「知りたい(Know)」「行きたい(Go)」「したい(Do)」「買いたい(Buy)」の4つの瞬間で、このうち「行きたい(Go)」に対して、Googleビジネスプロフィールという地図と関連付けた情報は非常に有効です。

最後は「口コミの信ぴょう性について」です。
Googleビジネスプロフィールの口コミは、ビジネスにかなりマイナスな内容が投稿されても、Googleは頑なに削除や編集をさせてくれません。

運営する側としては困るのです。
しかし、利用する側から見ると、オーナーが安易に口コミをコントロールできないことが、逆に信頼性につながっている面もあると感じています。

ポータルサイトの中には、オーナー側で口コミを選別できるケースもあります。
だからこそ、Googleビジネスプロフィールの「管理されていない感」が、利用者にとっては信頼の証となっているのかもしれません。

セミナーを通じて、事業者の方々の関心の高さを実感しました。
お店探しの一つの選択肢になっている今、Googleビジネスプロフィールへの対応は、「やった方がいい」ではなく「やるべきこと」になっていると感じます。