前日に伊勢神宮に参拝をしてから、いつものように一泊の「グダックス旅行」をしました。
「グダックス旅行」とは、グダグダしながらリラックスのみをする旅行です。買い物や観光とは無縁のうちら夫婦は常に「グダックス旅行」です

「グラックス旅行」のポイントは旅館の「部屋」「温泉」「食事」からなる「時間の過ごし方」です。
すべてに文句の付けようがなく、これで伊勢神宮の参拝後三年連続になる「御宿The Earth」に宿泊しました。

宿に向かう山の細い道をひたすら進むと「御宿The Earth」が見えてきます。
今回は残念ながら、いつも朝日を拝む「展望デッキ」が改装中とのことで、部屋から日の出が見える部屋に宿泊しました。

「御宿The Earth」でも広い部屋だそうで、とても開放感のある空間でした。
素晴らしいのは部屋から見える海の風景です。温泉に入ってから部屋のデッキでゆっくり夕暮れの海を眺めていました。

ゆっくり流れる絵画のような風景は、日常の時間の流れとは全くの別の世界のように感じます。
「翠」を飲みながら夕暮れの海を進む「船」を一時間ほど眺めてました。時間が止まったようです。

かろうじて時間が進んでいると教えてくれるのは、温泉にできた水波と飛び交う鳥、だんだん夕暮れの色になる雲だけです
ただ、時間がゆっくり流れる世界は、心地よいのですが不思議と「心」がざわつきます。

今の日常は時間の流れが早過ぎで、我を忘れて動いている方が自分には合っているようです。
自分に「生きている」実感を与えてくれるのは、時間の流れに翻弄される世界の方で、つくづく「休み下手」だと思いました…。

「地球の輪郭」と「自然の共存」を実感でき、時間がゆっくり流れる世界を実感できるは「御宿The Earth」は、自分には合わない「贅沢品」です。
ただ、「心」はざわつきながらも「身体」はグダグダしながらリラックスのみの「贅沢品」を欲しているようです。

「心」と「身体」が一致しない不思議な休暇を過ごしながらも、「御宿The Earth」の食事は、「心」と「身体」お両方が無条件に喜ぶ絶品です。
自然な感じで「懐かしい感じ」がしますが、でも一口頂くと「新しい出会い」で感動していました。「至福の時間」です。